ボタンにマクロを割り当てる
マクロの実行を効率よく行うために『ボタン』を作ってマクロを登録し、ボタンを押すだけでマクロが実行されるようにしましょう。
ボタンは[フォーム]ツールバーに用意されています。このボタンは、エクセル5.0から利用されているもので、実行するマクロをダイアログボックスから選択するだけという手軽さからよく使われています。
この他にも[コントロールツールボックス]ツールバーにもボタンが用意されています。こちらのボタンでもマクロ実行はできますが、マクロを登録する際にVBAの知識が必要になります。マクロを実行するだけであれば、[フォーム]ツールバーのボタンの方が簡単です。
ボタンを作成
マクロを実行するボタンを作成するために、[フォーム]ツールバーを表示します。
- ツールバーの上で右クリックする。
- 表示されたショートカットメニューから[フォーム]を選択。あるいは[表示]メニューの[ツールバー]から[フォーム]を選択すると、[フォーム]ツールバーが表示される。
▼図03-01 [フォーム]ツールバーを表示
- [フォーム]ツールバーの[ボタン]ボタンをクリックすると、マウスポインタが矢印から「+」になる。
- ボタンを貼り付けたい位置でクリックする。
▼図03-02 ボタンを配置
【Excel2007の場合】
Excel2007ではツールバーではなく、リボンを使用します。マクロを登録できるボタンは[開発]タブから挿入できます。 ただし、既定では[開発]タブは表示されないため、[Excelのオプション]ダイアログボックスで[開発]タブを表示する設定を行う必要があります。
- [Office]ボタンをクリックし、表示されたメニューから[Excelのオプション]ボタンをクリックして[Excelのオプション]ダイアログボックスを表示する。
- 左メニューから[基本設定]を選択し、[[開発]タブをリボンに表示する]チェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックする。
▼図03-03 [開発]タブを表示
- [開発]タブの[挿入]ボタンから[フォームコントロール]の[ボタン]ボタンをクリックする。
▼図03-04 ボタンを配置(1)
- ボタンを貼り付けたい位置でクリックする。
▼図03-05 ボタンを配置(2)
ボタンにマクロを登録
シート上をクリックした時点で、ボタンが作成され、[マクロの登録]ダイアログボックスが表示されます。
- [マクロ名]の一覧から[DelFinish]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックする。
▼図03-06 [マクロの登録]ダイアログボックス
ボタン名を変更
最後にボタンに表示される文字列を変更してみましょう。ボタンが選択されている状態で、ボタンの内部をクリックするとボタン名が編集できます。
- ボタンが選択された状態で、ボタンの内部をクリックして「削除」と入力する。ボタン以外の部分をクリックすると確定される。
▼図03-07 ボタン名の変更
これで作成したボタンに「DelFinish」マクロを登録することができました。
今回のサンプルはボタンを利用しましたが、ふだん何気なく使っている四角形や丸などの図形にもマクロを登録できます。図形を選択して、右クリックするとショートカットメニューに[マクロの登録]が表示されますので、あとの操作はボタンの場合と同様です。
実行するマクロを変更したいときは、ボタンを右クリックしてショートカットメニューを表示し、[マクロの登録]メニューを選択してマクロを変更します。
なお、ボタンの選択を解除した後、再度ボタンを選択したいとき、クリックするとマクロが実行されてしまいます。その場合は、[Ctrl]キーを押しながらボタンをクリックすると、マクロは実行されずにボタンを選択できます。次のページでは、記述したマクロの内容を確認してみましょう。