即効テクニック |
● 概要 ● 構文 DoCmd.method 設定項目 内容 method DoCmdオブジェクトのメソッドを指定[省略不可] DoCmdオブジェクトは、50種類のメソッドを持っています。これらのメソッドを指定することで、Accessのアクションを実行することができます。 Accessのマクロは、56種類のアクションを持っています。このほとんどが、DoCmdオブジェクトのメソッドと対応しています。 Accessのマクロでは、マクロウィンドウを使って、ドロップダウンリストボックスからアクションを選択していく操作で、一連の処理を行うマクロを作成することがで きます。同様にVBAでは、DoCmdオブジェクトのメソッドを使って、マクロと同じ処理を行うことができます。次のマクロと、プロシージャDoCmdSampleは、まったく同じ処理を行います。 ● サンプル ● Sub DoCmdSample() DoCmd.OpenForm "書籍フォーム" 'フォームを開く DoCmd.Maximize '最大化 DoCmd.Minimize '最小化 End Sub ● 補足 ● Accessのマクロを使ったことのある方にとって、DoCmdオブジェクトは親しみやすいものでしょう。 Accessのメニューから[ツール]→[マクロ]→[マクロをVisual Basicに変換]コマンドを実行すると、指定したマクロを、同じ機能を持つプロシージャに、簡単に 変換することができます。このとき、ほとんどのマクロのアクションが、対応するDoCmdオブジェクトのメソッドに変換されます。DoCmdオブジェクトのメソッドとマクロのアクションの関係をまとめると、次のようになります。 ・DoCmdオブジェクトのメソッドとマクロのアクションの対応 DoCmdオブジェクト マクロのアクションのメソッド CopyObject オブジェクトのコピー RepaintObject オブジェクトの再描画 DeleteObject オブジェクトの削除 SelectObject オブジェクトの選択 SendObject オブジェクトの送信 Save オブジェクトの保存 Rename 名前の変更 OpenTable テーブルを開く OpenQuery クエリを開く OpenForm フォームを開く OpenReport レポートを開く OpenModule モジュールを開く OpenStoredProcedure ストアドプロシージャを開く OpenDiagram ダイアグラムを開く OpenFunction 関数を開く OpenView ビューを開く OpenDataAccessPage データアクセスページを開く ShowToolbar ツールバーの表示 CancelEvent イベントのキャンセル RunCommand コマンドの実行 Requery 再クエリ ApplyFilter フィルタの実行 GoToControl コントロールの移動 GoToPage ページの移動 RunMacro マクロの実行 SetWarnings メッセージの設定 AddMenu メニューの追加 SetMenuItem メニューの設定 GoToRecord レコードの移動 FindRecord レコードの検索 FindNext 次を検索 ShowAllRecords 全レコードの表示 CopyDatabaseFile データベースファイルのコピー TransferDatabase データベース変換 TransferSpreadsheet ワークシート変換 TransferText テキスト変換 Beep 警告音 Echo エコー Hourglass 砂時計ポインタ Minimize 最小化 Maximize 最大化 Restore 元のサイズに戻す MoveSize サイズ変更 PrintOut 印刷 OutputTo 出力 TransferSQLDatabase SQLデータベースの転送 RunSQL SQLの実行 Close 閉じる Quit 終了 なし メッセージボックス なし アプリケーションの実行 なし プロシージャの実行 なし キー送信 なし 値の代入 なし 全マクロの中止 なし マクロの中止