●概要●
構文 expression.OpenRecordset (Name, Type, Options, LockEdit)
設定項目 内容
expression Databaseオブジェクトを指定［省略不可］
Name レコードのソースを示す文字列（テーブル名、クエリ名、
SQLステートメント）を指定［省略不可］
Type Recordsetの種類を示す定数を指定［省略可能］
Options Recordsetの特性を示す定数を指定［省略可能］
LockEdit Recordsetのロック状態を決定する定数を指定［省略可能］
・引数＜Type＞に指定する定数
定数 説明
dbOpenTable テーブルタイプ（既定値）
dbOpenDynaset ダイナセットタイプ
dbOpenSnapshot スナップショットタイプ
dbOpenDynamic 動的タイプ
dbOpenForwardOnly 前方スクロールタイプ
DatabaseオブジェクトのOpenRecordsetメソッドを使用して新しくRecordsetオブジェクトを作成します。Recordsetオブジェクトはテーブルのレコードや、クエリの実行結果のレコードの操作に使用します。Recordsetオブジェクトにはレコード（行）とフィールド（列）があり、現在のレコード、つまり現在操作の対象となっているレコードを「カレントレコード」と呼びます。
各々のフィールドは次のいずれの構文でも参照することができます。Valueプロパティは既定のプロパティのため、省略することができます。
・オブジェクト名![フィールド名].Value
・オブジェクト名![フィールド名]
・オブジェクト名("フィールド名")
・オブジェクト名.Fields("フィールド名")
・オブジェクト名.Fields.Item("フィールド名")
・オブジェクト名(N) （N：0から始まるフィールドのインデックス番号）
ここでは、DatabaseオブジェクトのOpenRecordsetメソッドを使用します。引数に「社員テーブル」を、引数に「dbOpenTable（テーブルタイプ）」を指定してRecordsetオブジェクトを作成し、変数に代入します。OpenRecordsetメソッドを使用するとカレントレコードは最初のレコードになるため、Recordsetオブジェクトの各フィールドを表示するとメッセージダイアログには最初のレコードが表示されます。
●設定●
動作確認をするためには、Visual Basic Editorのメニューから［ツール］→［参照設定］コマンドを選択し、［参照設定］ダイアログボックスで「Microsoft DAO 3.6 Object Library」にチェックを入れてください。
●サンプル●
Public Sub DispRecordSample()
Dim myDB As Database
Dim myRS As DAO.Recordset
'カレントデータベースを変数に代入する
Set myDB = CurrentDb
'［社員テーブル］をデータソースとしてレコードセットを開く
Set myRS = myDB.OpenRecordset("社員テーブル", dbOpenTable)
'レコードセットの内容を表示する
MsgBox "***社員テーブルのレコード***" & vbCrLf & _
"社員コード ： " & myRS!社員コード & vbCrLf & _
"部署コード ： " & myRS!部署コード & vbCrLf & _
"名前 ： " & myRS!名前 & vbCrLf & _
"職種 ： " & myRS!職種 & vbCrLf & _
"入社年月日 ： " & myRS!入社年月日
'レコードセットを閉じる
myRS.Close
End Sub
