DCount関数は、指定されたレコードのセットに含まれるレコードの数を返します。
構文は、「DCount(フィールド名,テーブル名またはクエリ名,条件)」となります。
ここでは、[商品マスター]テーブルに、
[商品id]フィールド
[商品名]フィールド
[価格]フィールド
があるものとします。この[商品マスター]テーブルを用いて[価格順]クエリを作成し[価格順]クエリの[順位]フィールドに、価格の高いもの順に順位を表示します。
DCount関数の引数を以下のように指定し、[価格]フィールド全体で、個々の[価格]より値が大きいものの件数をカウントします。
フィールド名→商品id
テーブル名またはクエリ名→商品マスター
条件→[価格]フィールド全体>個々の[価格]フィールドカウントは、条件を満たしたレコードの商品idの件数で行います。この件数を、順位として[順位]フィールドに表示するのですが、このままでは順位が0からはじまってしまいますので、カウントした件数に1を足したものを順位とします。
●操作手順●
- データベースウィンドウでオブジェクト[クエリ]を選択します。
- [デザインビューでクエリを作成する]をダブルクリックします。
- [テーブルの表示]ダイアログボックスの[テーブル]パネルから、「商品マスター」を選択して[追加(A)]ボタンをクリックします。
- [商品マスター]テーブルのフィールドリストが[選択クエリ]ウィンドウに追加されます。
- [テーブルの表示]ダイアログボックスの[閉じる(C)]ボタンをクリックします。
- [商品マスター]テーブルのフィールドリストで、[商品名]をダブルクリックします。下のデザイングリッドに[商品名]フィールドが追加されます。
- [商品マスター]テーブルのフィールドリストで、[価格]をダブルクリックします。下のデザイングリッドに[価格]フィールドが追加されます。
- デザイングリッドの[価格]フィールドの右列の[フィールド:]欄に「順位:dcount("商品id","商品マスター","価格>=" & [価格])+1」と入力して[Enter]キーを押します。
- [クエリ デザイン]ツールバーの[ビュー]ボタンをクリックします（または、[表示(V)]メニューから[データシート ビュー(S)]コマンドを選択します）。
- [商品名]、［価格]、［順位]フィールドが作成され、［順位]フィールドには価格順位が表示されることを確認します。うまく表示されない場合は、デザインビューに切り替えて[選択クエリ]ウィンドウに戻り、もう一度内容を確認してください。
- 「価格順」という名前をつけてクエリを保存します。
●補足●
手順(4)で、追加した[価格]フィールドの[並べ替え:]欄を「降順」とすると、価格の高い順にレコードを表示しますので、[順位]フィールドが見やすくなります。
手順(5)で、入力する欄を右クリックして[ズーム(Z)...]を選択すると、[ズーム]ウィンドウが表示されます。[ズーム]ウィンドウは、長い文字列や式を入力するときに便利なウィンドウです。
