茎と葉に色を塗る
色の選定は絵に個性を与えます。ここでは茎も葉も緑色としました。茎の色は葉の色より少し薄めの緑にしています。
ご自分で選ぶ色で葉を塗って、楽しむのもよいでしょう。
- まず葉の色を決めます。
・色をぬる時、先ず色を塗る「対象」即ち「オブジェクト」を選定します。
・今回はH1、H2、H3、H4全部を、先ず同じ色に塗るので、この4点を同時にオブジェクトとして選定します。 - 続いて「図形描画」ツールバー上の「塗りつぶしの色」→「その他の色」とクリックして、「色の設定」ダイアログボックスを表示し、「色の設定」ダイアログボックスの「標準」から緑色の中央にある色を選択して、OKをクリックします。()
- 葉の4点に同じ色が塗られます。
葉にグラデーションを付ける
葉の裏と表が見えるようにする表現方法は沢山あります。ここでは、まず基になる色は同じにして、グラデーションで裏と表の差を付けると比較的巧くいくので、それをご紹介します。
今回は元になる色は、図05-07で選定した「シーグリーン」です。
この色にグラデーションをつけます。グラデーションに付いては前回説明したのでここではポイントのみとします。
- 手順は、描画ツールバー上の「塗りつぶしの色」→「塗りつぶし効果」とクリックすると「塗りつぶし効果」ダイアログボックスが表示されます。(図05-08)
▼図05-08 葉H1のグラデーション - 葉H1に塗る(グラデーションの復習を兼ねて)
- タグ「グラデーション」を選択()
- 「1色」を選択(色は既に選択済み)
- 「グラデーションの種類」で「右下対角線」を選択
- 「明」「暗」のスケールを、「明」の方にサンプルを見ながら調節して、葉の裏側の「白さ」を出す
- 「図形に合わせて塗りつぶしを回転する」にチェックをいれる
- 「OK」をクリック
- 葉H2に塗る
手順は葉H1と同じです
▼図05-09 葉H2のグラデーションここでは、「サンプル」を見ながら、「グラデーションの種類」で「縦」を選択し、「明」「暗」のスケールでは「暗」の方に調節して、葉の内側の暗い所を表現しました。
「バリエーション」で右上を選択しましたが、他の「バリエーション」を選択して、個性を出して良いわけです。
- 葉H3、H4に塗り、葉が完成
葉H3では、「グラデーションの種類」を「中央から」を選択しました。
(注意:「中央から」を選択した場合、図形を回転すると図形の一部が表示されない不具合が生じることがあります)
▼図05-10 葉H3のグラデーションまた葉H4では「縦」を選択しました。
▼図05-11 葉H3のグラデーション葉が完成
▼図05-12 葉が完成続いて茎の色は、葉の色より少し薄めの色なので、葉の色より1つ内側の色()としました。
▼図05-13 茎の色を選択葉・茎に色を塗ったら全体を「グループ化」して、「線の色」(図形描画ツールバー上)→「線なし」をクリックし、葉と茎の輪郭線をなくします。
そして 便宜的に落としていた花を一緒に再現すると、図05-13のようにチューリップが完成です。
▼図05-14 チューリップの完成
ところで ここで茎が花の上に来たり、 葉と茎の「順序」がすっきりしないと感じている方がいることでしょう。「順序」を入れ替えればいいのです。
「順序」を入れ替えるには、入れ替えたい「オブジェクト」の上で右クリック→表示メニューで「順序」をクリック→「最前面へ移動」或いは「最背面へ移動」を選択。これを夫々の「部品画」に付いて繰り返します。
今回は茎と葉を描いていきました。グラデーションや様々なツールを駆使し、花びらや茎、葉を作成し、チューリップは完成しました。
次回は最終回です。作成したチューリップを利用し、ひと味違ったチューリップの表現をご紹介します。