姓を取り出す
セルに入力された氏名から姓部分を別のセルに取り出します。
姓の文字数が固定されているならば、単純に『LEFT関数』を使用して取り出すことができますが、「田村」「野々宮」など文字数は固定できませんので、FIND関数を使用して全角スペースの位置を確認します。
サンプルには、氏名と住所が入力されています。氏名を‘姓’と‘名’に、住所を‘都道府県’とそれ以外に分けていきましょう。
- セルB2を選択する。
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図02-01 セルB2を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリック
- [関数の分類]ボックスから[文字列操作]を選択する。
- [関数名]ボックスから[LEFT]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図02-02 [関数の挿入]ダイアログボックス
- [文字列]ボックスにカーソルを置いた状態で、セルA2をクリックする。
- [文字数]ボックスにカーソルを移動し、数式バー左端の[関数]ボックスの一覧から[その他の関数]を選択する。
※ [関数]ボックスには最近使用した関数の一覧が表示されます。▼ 図02-03 FIND関数を挿入 - [関数の挿入]ダイアログボックスが表示されたら、[関数の分類]が[文字列操作]になっていることを確認する。
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[関数名]ボックスから[FIND]を選択し、[OK]ボタンをクリックして[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
※ FIND関数は指定した文字列が先頭から何文字目にあるかを求める関数です。▼ 図02-04 [関数の挿入]ダイアログボックス - [検索文字列]ボックスに全角スペースを入力し、[対象]ボックスにカーソルを移動する。
※ カーソルを移動すると、[検索文字列]ボックスに入力したスペースの前後にダブルクォーテーションが表示されます。 - セルA2をクリックする。
- [開始位置]ボックスは空欄のまま、[OK]ボタンは押さずに数式バー内の「LEFT」をクリックします。
▼ 図02-05 数式バーを使い、関数の切り替え
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LEFT関数の[関数の引数]ダイアログボックスが表示されたら、[文字数]ボックスのFIND関数の末尾に
「-1」を入力する。
※ スペースまでの文字数から1を引くことで、苗字の文字数が指定できます。 - [OK]ボタンをクリックする。
▼ 図02-06 LEFT関数の[関数の引数]ダイアログボックス
セルB2に結果が表示されます。
▼ 図02-07 氏名から姓だけを取り出す
今回は、FIND関数を使用してスペースが何文字目かを確認し、スペースの文字位置から1を引いて姓部分の文字数を求めてLEFT関数で取り出す文字数に指定しました。
オートフィル機能を使用して数式をコピーし、全員分の姓を確認しましょう。
▼ 図02-08 数式をコピー
オートフィル機能で数式をコピーすると…
数式がコピーされ、全員の苗字が取り出されます。
これで、氏名から姓を取り出すことができました。
次のページでは、名前部分を取り出してみましょう。