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第10回 重複したデータを関数で探す 2/4

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指定した語句を探し出す

セルに入力された文字列が、目的の語句を含んでいるかどうかを判定する式を作成してみましょう。
これまでのIF関数を使用して語句の判定をしてきましたが、これまでの方法では「Excel」なら「Excel」という文字しか判定できず、「Excel2003」や「モーグ学習室 Excel関数ビギナーズ」など、別の語句が含まれた場合に判定できませんでした。
今回はちょっとしたテクニックを使用して、この問題を解決してみましょう。

サンプルでは、試験の実施科目の一覧とその日に行われる試験のアプリケーション名が入力されています。アプリケーション名を使って、その日に行われる試験に「○」を付けて表を完成しましょう。

  1. セルE8を選択する。
  2. [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
    ▼ 図02-01 セルE8を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリック
    図02-01 セルE8を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリック
  3. [関数の分類]ボックスから[論理]を選択する。
  4. [関数名]ボックスから[IF]を選択する。
  5. [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
    ▼ 図02-02 [関数の挿入]ダイアログボックス
    図02-02 [関数の挿入]ダイアログボックス
  6. [論理式]ボックスにカーソルを置いた状態で、数式バー左端の[関数]ボックスの一覧から[その他の関数]を選択する。
    ※ [関数]ボックスには最近使用した関数の一覧が表示されます。
    ▼ 図02-03 ISERROR関数を挿入
    図02-03 ISERROR関数を挿入
  7. [関数の挿入]ダイアログボックスが表示されたら、[関数の分類]から[情報]を選択する。
  8. [関数名]ボックスから[ISERROR]を選択し、[OK]ボタンをクリックして[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
    ▼ 図02-04 [関数の挿入]ダイアログボックス
    図02-04 [関数の挿入]ダイアログボックス
  9. [テストの対象]にカーソルを置いた状態で、[関数]ボックスの一覧から[その他の関数]を選択する。
    ※ ISERROR関数は[テストの対象]に指定した数式がエラーかどうかを判定する関数です。エラーがある場合は「True」、ない場合は「False」を返します。
    ▼ 図02-05 ISERROR関数の[関数の引数]ダイアログボックス
    図02-05 ISERROR関数の[関数の引数]ダイアログボックス
  10. [関数の挿入]ダイアログボックスが表示されたら、[関数の分類]から[文字列操作]を選択する。
  11. [関数名]ボックスから[FIND]を選択し、[OK]ボタンをクリックして[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
    ※ FIND関数は指定した文字列が先頭から何文字目にあるかを求める関数です。該当する文字が無い場合は、エラーを返します。
    ▼ 図02-06 [関数の挿入]ダイアログボックス
    図02-06 FIND関数の[関数の引数]ダイアログボックス
  12. [検索文字列]ボックスに「$D$3」と入力する。
    ※ セルD3を選択し、[F4]キーで絶対参照にすることもできます。
  13. [対象]ボックスに「C8」と入力する。
    ▼ 図02-07 FIND関数の[関数の引数]ダイアログボックス
    図02-07 FIND関数の[関数の引数]ダイアログボックス
  14. [OK]ボタンは押さずに、数式バー内の「IF」をクリックします。
    ▼ 図02-08 数式バーを使い、関数の切り替え
    図02-08 数式バーを使い、関数の切り替え
  15. IF関数の[関数の引数]ダイアログボックスが表示されたら、[真の場合]ボックスに「""」を入力する。
    ※ ISERROR関数がTRUEを返したときは空欄にします。
  16. [偽の場合]ボックスに「○」と入力する。
    ※ ISERROR関数がFALSEを返したときは「○」を表示します。
  17. [OK]ボタンをクリックする。
    ▼ 図02-09 IF関数の[関数の引数]ダイアログボックス
     図02-09 IF関数の[関数の引数]ダイアログボックス

セルE8に結果が表示されます。

▼図02-10 試験実施の有無を判定
図02-10 試験実施の有無を判定

実施科目が「Word2007」なので空欄が表示されます。

今回作成した数式を分解してみると…
1) FIND関数を使用して実施科目に「Excel」という文字が含まれているかを確認
2) ISERROR関数でFIND関数の結果がエラーの場合はTrueを返し、エラーでない場合はFalseを返す
3) IF関数で真の場合(True)は空欄、偽の場合(False)は「○」を表示

3つの関数を使い、判定していることが確認できます。

オートフィル機能を使用して数式をコピーし、すべての実施科目を確認しましょう。

▼ 図02-11 数式をコピー
図02-11 数式をコピー

オートフィル機能で数式をコピーすると…

数式がコピーされ、実施科目がExcelの場合に「○」が表示されます。

少し複雑な数式になってしまいましたが、「Excel」以外の文字を含むセルも判定できました。
同様に、午後の「Word」を判定する数式も作成してみてください。

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