活用技2 重複データを省いて人数を求める/COUNTIF+COUNTIF
重複データを省いた人数を求めたい場合は、COUNTIF関数を2回使います。
● 1つ目のCOUNTIF関数(重複データかどうかを確認)
順に人数がカウントされるようにし、結果が「1」の場合は重複していないと判断します。
● 2つ目のCOUNTIF関数(重複データの件数を確認)
1つ目のCOUNTIF関数の結果から「1」を条件にして、件数を求めます。
重複データがある場合、順に人数がカウントされていくようにCOUNTIF関数で求めるには、件数を数えるために選択する範囲を、先頭セルに絶対参照を付けた範囲にしておくのがポイントです。そうすることで、数式をコピーすると範囲が拡張されるため、それぞれに同じ名前があるたびカウントされていきます。
二重申込者を省いた人数を求める
- セルD5を選択する。
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
- [関数の分類]ボックスから[最近使用した関数]を選択する。
※ [最近使用した関数]を選ぶと、今まで使用してきた関数名が順に表示されます。 - [関数名]ボックスから[COUNTIF]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図05-01 重複申込を省いた人数を求める
- セルC5を選択する。
※ セルC5を選択すると、[範囲]ボックスにC5が自動的に入力されます。 - [F4]キーを1度押す。
※ [範囲]ボックスの値が「C5」から「$C$5」に変わります。「$C$5」はセルC5が絶対参照であることを意味します。▼ 図05-02 絶対参照の手順 - 「$C$5」の後に「:C5」を追加入力する。
※ セル範囲 $C$5:C5とは「C5を始点にしてC5までの範囲」を意味します。 - [Tab]キーを押して[検索条件]ボックスにカーソルを移動し、セルC5をクリックする。
- [OK]ボタンをクリックする。
▼ 図05-03 絶対参照の手順2
範囲に「$C$5:C5」と先頭行セルC5のみ絶対参照にしているのがポイントです。これにより、その行の名前が先頭行から何回でてくるのかを数えることができます。
さらに、セルD5の式をオートフィル機能を使ってセルD5以下のセルにもコピーしましょう。
カウントされた数が「1」ならば重複はなく、「2」以上の場合は重複しているということになります。
重複しない個数を出す
- セルL11を選択する。
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
- [関数の分類]ボックスに[最近使用した関数]を指定し、[関数名]ボックスから[COUNTIF]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図05-04 二重申込者を省いた人数を求める
- セルD5:D12をドラッグで選択し、[範囲]ボックスに「D5:D12」と表示する。
※ [範囲]ボックスに「D5:D12」と入力しても構いません。 - [Tab]キーを押して[検索条件]ボックスにカーソルを移動し、「1」と入力する。
- [OK]ボタンをクリックする。
▼ 図05-05 [関数の引数]ダイアログボックス
これで、セルJ11に二重申込者を省いた人数が求められます。
次のページでは、入力されている顧客がメンバーかどうか、新規顧客の人数を、COUNTIF関数を使って求めてみましょう。