SUM関数以外の関数を使う
SUM関数には[オートSUM]ボタンが用意されていますが、他の関数にはボタンが用意されていません。よく使うほかの関数を使うときは、 [オートSUM]ボタンの▼ボタンからAVERAGEやCOUNTなどの関数を利用することができます。 また、[その他の機能]を選択すると[関数の挿入]ダイアログボックスが表示できます。
ここでは、選択した範囲の平均値を求めるAVERAGE関数を、▼ボタンから挿入してみましょう。
- 平均値を表示したいセルD23を選択する。
- [オートSUM]ボタンの▼ボタンをクリックする。
- [平均(A)]を選択する。
▼図03-01 [オートSUM]ボタンの▼ボタンから[平均(A)]を選択する
- 選択範囲がシート上に点線で示され、セルD23と数式バーに式が表示されます。サンプルでは間違ったセル範囲D6:D22が候補として選択されているので、マウスで正しいセル範囲D7:D21を選択し直します。
▼図03-02 マウスで正しいセル範囲D7:D21を選択し直す
- [Enter]キーを押して数式を確定する。
新製品B、新製品Cに関しても同様にオートフィルを用いて平均値を求めてみましょう。▼図03-03 オートフィルで他の製品の平均値も求める
[関数の挿入]ボタンを使う
▼ボタンの他にも、SUM関数以外の関数を利用する方法があります。数式バーの左にある[関数の挿入]ボタンです。こちらでは何がしたいかを入力して関数を検索することができるので使用したい関数が分からないときに便利です。
関数入力の無駄をなくして作業効率をアップ
関数は[関数の挿入]ダイアログボックスを表示しなくても、数式バーに直接入力することもできます。関数を覚えて慣れてくれば、数式バーに直接入力するほうが早い場合もでてくるでしょう。関数名を覚えてしまうと、数式バーに関数を直接入力することで、より早い作業が可能になります。
選択した範囲の最大値を求めるMAX関数を、数式バーに直接入力して、最大注文数を求めてみましょう。
- 最大注文数を求めたいセルK15を選択する。
- 数式バーに「=MAX(」と入力する。
▼図03-05 数式バーに直接関数を入力
- セル範囲D7:F21をマウスで選択する。
▼図03-06 範囲を選択
- 数式バーの最後をクリックし、入力できる状態にする。
▼図03-07 数式を確定する
- [Enter]キーを押して数式を確定する。
これで最大注文数を求めることができました。今回は、ドラッグ操作で引数を設定することができましたが、全ての関数がドラッグ操作で引数を設定できるわけではありません。数式バーを利用して数式を入力中に[関数の引数]ダイアログボックスを表示する方法もいっしょに学習しておきましょう。
手順7までは、先に紹介した数式バーに直接入力する方法と同じです。 [関数の挿入]ボタンをクリックすると、入力中の関数の[関数の引数]ダイアログボックスが表示されます。引数を指定して、[OK]ボタンをクリックすると数式が確定されます。
実際には、手順8のあとに[Enter]キーを押すことで数式を確定できます。しかし、複数の関数を利用した数式では、カッコの数が合っていないと数式エラーとなるため、ここでは数式バーでとじカッコを入力する手順をご紹介しました。慣れてきたらそのまま[Enter]キーを押して数式を確定する方が、効率的といえるでしょう。