Lesson61:図形を編集する

図形作成のテクニック

図形を描く際に、ちょっとしたテクニックを覚えると、より凝った図形が描けるようになり、作業の効率もアップします。ここでは、そういった覚えておくと便利なテクニックを紹介します。

図形を回転/反転する

図形をクリックして選択すると表示される[描画ツール]、[書式]タブの[配置]グループにある[回転]ボタンに用意されたコマンドで、図形を回転/反転させることができます。図形を任意に回転するときには、図形に用意されている[自由に回転]ボタンを使用します。

▼ [回転]ボタンに用意されたコマンド
[回転]ボタンに用意されたコマンド
▼ 図形を任意の角度に回転する
図形を任意の角度に回転する

図形の書式を変更する

図形の書式は、[図形の書式設定]で変更できます。[図形の書式設定]は、図形を選択して、[書式]タブから[図形のスタイル]グループのダイアログボックス起動ツールを選択して表示されるほか、図形を右クリックして表示されるショートカットメニューの[図形の書式設定]やショートカットキー[Ctrl]+[1]でも表示できます。

▼ [図形の書式設定]
 [図形の書式設定]

たとえば、内部が塗りつぶされた図形の塗りつぶしを解除するには、[塗りつぶし]から「塗りつぶしなし」を選択します。 なお、[図形のスタイル]グループに並んでいるコマンドボタンでも図形の書式を変更できます。

▼[図形のスタイル]グループのコマンドボタン
[図形のスタイル]グループのコマンドボタン

複数の図形を選択する

複数の図形を選択するときには、[Shift]キーを押しながらクリックしていきます。 また、[ホーム]タブの[編集]グループ、[検索と選択]ボタンにある[オブジェクトの選択]ボタンをクリックし、図形を囲むようにドラッグしても選択できます。

▼ 複数の図形を囲んで選択する
複数の図形を囲んで選択する

重なっている図形の順序を変更する

重なっている図形の順序は、[書式]タブの[配置]グループのボタンから変更します。背後にある図形を最前面に表示させるには、[前面へ移動]ボタンをクリックし、[最前面へ移動(R)]を選択します。

▼ 重なっている図形の順序を変更する
重なっている図形の順序を変更する

不要な図形を削除するには、図形を選択して[Del]キーで削除します。

キー操作と組み合わせて描画する

図形を描画するためのドラッグ操作にキー操作を追加すると、いろいろな図形の描き方ができます。

キー操作 状態 操作
[Shift]キー 縦横同じ比率で描く [Shift]キーを押しながらドラッグすると、図形の縦横が同じ比率になります。[四角形]ボタンでは正方形、[楕円]ボタンでは正円を描くことができます。
[Alt]キー セルの枠線に
合わせて描く
[Alt]キーを押しながらドラッグすると、セルの枠線に合わせて図形が描画できます。
[Ctrl]キー 中心から描く [Ctrl]キーを押しながらドラッグすると、図形を中心から描くことができます。

図形を移動・コピー、サイズ変更する

図形の移動やコピーは、[切り取り]・[コピー]・[貼り付け]コマンドを使用して行うことができます。また、ドラッグ操作で移動、[Ctrl]キーを押しながらドラッグしてコピーすることもできます。
また、図形のサイズを変更するときには、サイズ変更ハンドルをドラッグします。[Shift]キーを押しながら四隅のサイズ変更ハンドルをドラッグすると、縦横の比率を保ちながらサイズ変更できます。

複数の図形を1つのグループにまとめる

複数の図形を選択して[書式]タブの[配置]グループから[グループ化]ボタンをクリックして[グループ化]を選択すると、複数の図形を1つにまとめることができます。 グループ化された図形は、一度に移動、コピーなどの編集作業ができ、便利です。グループ化された図形を、個々の図形に戻すには、[グループ化]ボタン→[グループ解除(U)]コマンドを実行します。

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